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【2019】エコキュート寿命ガイド|故障や寿命前の症状と交換時期の目安

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エコキュートの寿命年数

毎日、エコキュート(お湯)を使っている中で、最初のころと比べて何かしらの変化や違和感を感じたことはありませんか?…それは「エコキュートの寿命の前兆」かもしれません。

たとえば、こんな症状ありませんか?

時々お湯が出ないことがある、異音がする、機器周辺に水たまりができている、錆や劣化がみられる、ブレーカーがよく落ちる、エラーが頻繁に出る、運転できないことがある…

どれか一つでも当てはまれば、エコキュートは動いてはいるものの、「最近調子が悪いです…。もうすぐ寿命かも!故障するかも!」とサインを出している可能性があります。

 

当たり前のように使う給湯器

「蛇口をひねるとお湯が出る」皆さん当然のようにこの作業をしているでしょう。しかしこれは給湯器という機械がお湯を沸かしてくれているからです。給湯器は機械です。当然寿命もありますので買い替えやメンテナンスなどが必要な消耗品になります。

ここでは、給湯器の中でも省エネで高価格帯でもある「エコキュートの寿命」などを分かり易くご説明していきたいと思います。設置してから「10年経つけど大丈夫かな?」「なんにもメンテナンスしてないけど壊れるものなの?」という方には是非参考にしてもらえたらと思います。

 

交換時にも知っておきたい「エコキュートの復習」

エコキュートとはそもそもどんな機械でしょうか。よく電気温水器と間違える方がいますが電気温水器とは全く違った構造をしています。エコキュートの由来はエアコンのシステムからきています。エアコンの気温を温める機能を用いて水を温めてタンクに貯めているのです。貯めるお湯の温度は60度から90度と様々ですが一般的には60度前後のお湯を貯めているケースが多いようです。その60度のお湯を水と調整しながら快適なお風呂の温度設定にしたり、食器を洗ったり、顔を洗ったりしているのです。

また、水を温める電気は電気料金の安い深夜電力を使用します。深夜に電気を温めて翌日にお湯を使うという省エネ的な発想になっていますので名前の頭文字が「エコ」になっています。このように便利な給湯器ですが通常のガスの給湯器よりも本体も大きく「貯湯タンクとヒートポンプ」のユニットに分かれています。貯湯タンクは文字通りお湯を貯めておくタンクで370リットルや470リットルタイプがあります。ヒートポンプはエアコンの室外機と同じ形状をしており、貯湯タンクの隣に設置してあります。

 

エコキュートの寿命年数と寿命前の症状

それでは気になるエコキュートの寿命はどれくらいでしょうか。一般的には10年から15年程度と言われています。

エコキュートを生産したメーカーは販売終了したエコキュートの部品を9~10年間しか保管していません。これにより生産が終了し、10年以上使用しているエコキュートは買い替えの対象になってくるでしょう。

エコキュートの寿命

しかし、エコキュートが一般的に新築工事に普及されて20年程度ですので実際の不具合や買い替え、寿命は未知数の部分があります。筆者自身の自宅もエコキュートで12年使用しています(2019年時点)が現状特になんの問題もありません。一度5年程前にメーカーにてメンテナンスをしてもらった程度です。使用状態も良いとのことで交換する部品も無いとの事でした。しかし、知り合いはちょうど10年目でエコキュートが故障し、メーカー保証外なので買い替えを言われているそうです。使用状況にもよりますがこまめにメンテナンスしながら使用するのがやはり長くエコキュートを使っていく秘訣でしょう。

 

エコキュートの部品の耐用年数

前述のとおり、エコキュートの部品は販売終了後、9~10年でなくなる可能性があります。もしも、他の機種(型式)で共用使用されている部品であれば、その限りではありませんが、修理する部品がなければ買い替えするしかありません。

そこで重要になってくるのが日常のお手入れ(ケア)です。

エコキュートの部品の耐用年数について

エコキュートの寿命もユニットによりそれぞれ違います。10年経過したら全て壊れるということではないので安心してください。しかし、エコキュートは精密機械ですので色々な電気回路などの不具合が生じて故障するケースが多くあります。最近一度もエコキュートの取り扱い説明書を見ていない方は一度リモコン部分のエラー表示の内容やお手入れ方法などを確認してみましょう。できればエコキュートを設置して5年経過しているのであればメーカーのメンテナンスをしてもらうのが良いでしょう。

 

貯湯タンクの寿命・耐用年数

貯湯タンクの寿命としては使用状況にもよりますが10~15年程度とみておいた方が良いでしょう。

しかしメンテナンス具合により寿命が長くなる場合もあります。タンク自体の寿命は長めですが、エコキュートは外部に設置しており風雨にさらされ過酷な状況で使用されていますので、タンクの回路の各部品寿命は比較的短めです。

エコキュートの貯湯タンクの寿命

全体的に長く使用するためには、こまめに回路系や給湯熱交換機のメンテナンスを行ってください。部品交換により寿命や耐用年数が長くなります。エコキュートの心臓部とも言われる給湯熱交換器などはまめにメンテナンスするようにしてください。

 

ヒートポンプの寿命・耐用年数

ヒートポンプの寿命は貯湯タンクよりも短く10年程度と言われています。

これは貯湯タンクと違いファンなどの可動部分が多い為劣化し易いと言われています。エアコンも10年位経つと故障や買い替えが多い時期になりますので、それと同様と考えて良いでしょう。

エコキュートのヒートポンプの寿命

ヒートポンプの部品も電気回路やモーターなどがあり、5年〜8年程度と言われています。ファンを回すモーターなどは時間単位で耐用年数が出ているようで20,000時間から30,000時間とカタログ規格などでは出ています。これは約3.5年程度の年数になってきます。やはりヒートポンプもこまめにメンテナンスした方が良いと言えるでしょう。

 

エコキュートの寿命が近い症状

エコキュートが寿命を迎えると色々な症状が出てきます。

お湯が出ない症状以外にも、以下のような症状が頻繁に発生する場合はエコキュートの寿命が近い症状かもしれませんので早めにメーカーに連絡をしてメンテナンスしてもらいましょう。

エコキュートの取扱説明書(故障かなと思ったら)

  • ヒートポンプのファンモーターから異音がする。
  • 貯湯タンクの廻りに水溜りが出来ている。
  • タンクカバーが錆びて劣化している。
  • エコキュートのブレーカーが頻繁に落ちる。
  • お湯が溜まらない。
  • 追い炊きができない。
  • エラー表示が頻繁に発生する。
  • 浴槽の部分からゴボゴボと音がするだけでお湯が出ない。

このような症状が出てきた場合は本体の劣化や部品の劣化が考えられますので速やかにメーカーに連絡をとりましょう。間違っても自分で回路などを触らないようにしてください。場所によっては火傷をする恐れがあります。

 

エコキュートを長く使用するには

それではエコキュートを長く使用する為にはどのようなことに注意すればよいでしょうか。定期的なメンテナンスはもちろんですが普段の使い方にも注意しましょう。

 

塩害地域は注意

海岸線より2Km以内に居住の方はエコキュートの寿命は短い傾向にあります。これは潮風がエコキュートを酸化させてサビを生み、故障させてしまうからです。塩害地域の方で標準のエコキュートを利用している方は潮風がエコキュートに当たらないように囲いを作るなど注意してください。しかし、ヒートポンプの前に囲いを作ると故障の原因になりますので注意しましょう。できれば塩害地域対応エコキュートが好ましいです。

塩害地域

 

井戸水に注意

エコキュートを井戸水で利用している方も注意が必要です。水質によりエコキュートは2年から3年で壊れてしまう可能性もあります。基本的にエコキュートは水道水を基準にして作られている為、鉄分や硫黄・カルシウム分などが多いと錆びてしまい給水部分に穴が開いてしまうケースがあります。できれば井戸水用の部品に交換したり、買い替え時期であれば井戸水対応のエコキュートにしましょう。

井戸水

入浴剤に注意

エコキュートは水質によって耐用年数が変わります。入浴剤で水質が変化する場合もありますので注意してください。入浴剤には様々な成分が含まれています。硫黄・酸・塩分・植物系・炭酸カルシウム系などの成分が含まれる入浴剤はエコキュートの劣化が早くなる可能性もあります。また取扱説明書にも使用できる入浴剤の記載が必ずされているので確認してみましょう。

入浴剤

寒冷地は注意

寒冷地にてエコキュートを使用している場合はメーカーや設備業者と相談して配管周りの断熱に気を使ってください。冬場などは凍結して配管が破裂するケースが多くあります。しかし、メーカーではアドバイスはくれるでしょうが保証はしてくれません。場合によっては寒冷地仕様のエコキュートに買い替えが必要だからです。

 

エコキュートのメンテナンスについて

エコキュートは精密機械で回路などは簡単に手入れできませんがその他の部分をメンテナンスすることにより寿命や耐用年数を伸ばすことができます。年に2回くらいご自分達でメンテナンスを行っても良いでしょう。具体的なメンテナンス方法を挙げておきますがメーカーにより異なりますので必ず取扱説明書を読んでから行ってください。

 

貯湯タンクの水抜き

エコキュートのタンク内は水道水の不純物がタンクの底に沈殿しています。この沈殿物を取り除く為にもタンク内の水抜きを行い、洗浄しましょう。この作業により清潔な入浴ができるようになります。

 

ヒートポンプのエア抜き

ヒートポンプ内の余剰水分を放出し空気を抜いてリフレッシュさせる作業となります。取扱説明書やメーカーによっては水抜きとも表記されている場合がありますので注意してください。2〜3分程度水や空気を抜いて栓を閉めて作業完了です。簡単にできますので是非メンテナンス作業に取り入れてください。

 

ブレーカーの確認

エコキュートにはタンク本体の点検部分にエコキュート用のブレーカーが付いています。これは漏電遮断機と呼ばれ過剰な電気やショートを防ぐ為に取り付けられています。必ずブレーカー本体にはテストボタンがありますのでテストをして入り切りを試してください。テストボタンは押すとブレーカーが切れる仕組みになっていますので最後には必ず入りにブレーカーを戻してください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。エコキュート自体は販売されて20年足らずです。当初の値段はかなり高額で簡単に買い替えなどできない程でした。しかし現在は機能も充実し、価格も安くなってきているのでメンテナンスに費用がかかるようであれば買い替えを考えてみても良いかもしれません。その際には居住している地域の特徴をよく把握することも大切ですので専門業者によく確認してみてください。

住宅設備機器は消耗品です。雑に使用すればその分寿命や耐用年数も短くなります。その度に買い替えをしていると非常にコストがかかりますのでこれを機会にご自宅の住宅設備機器のメンテナンスを考えてみても良いかと思います。

  • この記事を書いた人
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箱田 雅一(MASAICHI HAKODA)

建築設計業(所属:タクミ建築設計事務所 / 株式会社タクミ / ハグハウス

資格二級建築士、給水設備責任技術者、県認定耐震診断士
専門住宅全般(営業・銀行・融資・設計・施工管理・アフターメンテナンス・登記)

地方工務店の飛び込み営業から住宅業界に入り、その後大手2×4メーカー営業にて勤務、住宅営業をこなした上で施工管理を希望したが希望が叶わず退社し、ローコストメーカーにて施工管理・設計・営業と様々な業務を臨機応変にこなし退職後地元工務店とコラボし、設計事務所の監理者を行っている。
経験物件数は約1300棟前後となる。

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