ガスコンロ

ガスコンロの火がついたのに「手を離すとすぐ消える」原因と対処方法

ガスコンロの火が手を離すと消えてしまう

点火操作をしてガスコンロのバーナーに火が点いたのに「点火スイッチから手を離すとすぐに火が消える」のは、決して珍しい現象ではありません。この原因は大きく2つあります。

  • 使用者の点火操作ミス、掃除不足、電池交換などの管理不足などが影響している
  • ガスコンロを構成している「部品の劣化による故障」が影響している
  • コンパクト(45cm)ガスコンロ
  • ガステーブル(据え置きガスコンロ)
  • ビルトインコンロ

仮に故障ではないケースでも、「手を離したらすぐに火が消える現象」を目の当りにしたり、その現象が何度も続いたりすると「ガスコンロの故障かもしれない」「もしかするとガスが漏れているかもしれない」と思ってしまい、すぐに業者へ連絡してしまう方もいます。ですが、業者による点検の結果、実は電池残量不足だったなど、ご自身で原因を解消できたことも少なくありません。

まずは、自分でできる簡単な診断を行ってみて、不要な出張費用や点検費用などの出費は抑えていきましょう。

 

火が消えた時のお知らせ音(ブザー)でわかること

ガスコンロ 火が消える

ガスコンロの火が消えた後に「ピーッ」と音が鳴ることがあります。「ピーッ」と鳴る音(ブザー)は、電池の残量が少ない場合や安全装置が働いて火が消えた場合など、理由はさまざまです。

その中でも、点火ツマミやボタンから手を離した時に火が消え、同時にブザーが鳴る原因として、安全装置が働いたことや部品の故障を知らせる内容なども考えられます。

各メーカーやガスコンロの種類によってブザーの鳴り方に違いがあり一貫性はなく、お使いの機種の取扱説明書で原因を確認する必要があります。

点火ボタンまたは点火ツマミを「止め」の位置に戻してから再度点火操作をおこなっても症状が改善しない場合は、ガスコンロ内部の部品故障の可能性が考えられます。

参考
以下、ガス器具メーカーのリンナイ社のガスコンロの一部である安全装置の作動や故障に関するブザー音です。

ブザー音

内容

原因

ピー3回

立ち消え安全装置の作動

装置に火が当たっていない

ピー5回

温度センサー過熱防止機能の作動

センサーの汚れや過熱状態

ピー1回(8秒)

センサー類/電子部品の故障

部品の故障

機種によって、ブザー音の内容が上記と異なる場合があります。

 

点火ボタンやツマミから手を離すとすぐ火が消える【基本対応】

新しいアルカリ乾電池へ交換する

単一アルカリ乾電池

アルカリ乾電池は、点火プラグからスパーク(火花)させる役割の他に、安全機能のセンサーを働かせる役割をもっています。

その中でも温度センサー(調理油過熱防止装置)付きガスコンロは、センサーが「上昇する温度の制御や火を消火する」役割を果たしており、アルカリ乾電池の残量が少ない、あるいは全く残量がない場合は、温度センサーが作動しなくなるため、点火ボタンや点火ツマミを押して点火したとしても、安全のため手を離すと点火した火を消火する仕組みとなっています。

交換時に見受けられる注意事項

  • ①交換する電池にマンガン電池を使用した
    ⇒マンガン電池は容量不足に繋がるため、必ずアルカリ電池を使用する。
  • ②棚の引き出し奥にあったアルカリ乾電池を使用した。
    ⇒アルカリ乾電池の使用推奨期限が切れていないものを使用する。
  • ③アルカリ乾電池が手元に1本しかなかったので、1本だけ交換した。
    ⇒複数の乾電池が必要な場合、古いアルカリ乾電池と新しい乾電池を混ぜて使用しない。

 

バーナーキャップの掃除と正しくセットできているかを確認する

電池に続き、バーナー部分での点火不良も非常に多いです。

バーナーキャップの掃除不足のケース

バーナーキャップの汚れ詰まり

バーナーキャップの溝に汚れの付着が確認できる、また煮こぼれや水濡れで溝が詰まっている場合は、仮に点火したとしてもガスが出にくくなり、上手く立ち消え安全装置に火が当たらずに安全装置が作動して火を消火してしまうため、定期的なバーナーキャップの掃除が必要です。

バーナーキャップのセットミスのケース

バーナーキャップ対処で火がつくかを確認

バーナーにはめ込むバーナーキャップの取り付けが正しくセットされていない場合は、火が点いたとしても消えることがあります。

特に調理した後やガスコンロのお手入れ後は、バーナーキャップの位置がズレていたり、左右や裏表が逆になっていることもあるため確認をしてみてください。

その他の手を離すと火が消える可能性

  • 点火ボタンをしっかり奥まで押し込んでいるか?
  • 立ち消え安全装置が汚れていないか?
  • 温度センサーが汚れていないか?(温度センサー搭載機種のみ)

操作状況の確認や掃除の対処をした上で、再度、点火操作を行ってみてください。

片方(一部)だけ火が消える場合も、同様の確認と対処を行ってください。

 

部品交換にかかる想定費用

ガスコンロの部品交換

修理費用・部品代

基本的に費用は主に、以下の通りに構成されています。

①出張費+②技術料+③部品代×消費税
※対応する業者やコンロの型式によって費用内訳や価格が異なります。

①出張費 2500円程度~(距離による)
②技術料 4000円程度~
③部品代 以下、参考まで

立ち消え安全装置

1,000円程度/個(大きさにより異なる)

※マグネットユニット

1,000円程度/個

※ガスの放出や遮断をマグネットでおこなう部品一式のこと。
 マグネットユニットは消耗品です。

 

まとめ

点火ボタンや点火ツマミから手を離すと火が消える現象は、電池の消耗やバーナーキャップ、各センサーの汚れによる原因など、日頃のお手入れと管理で防げることがあります。また、点火ボタンの押し込み不足で火が消えてしまうこともしばしば見受けられ、点火操作を一度見直すことで改善することも少なくありません。

一方、安全装置やその他の部品の劣化が原因で手を離すと火が消えてしまうこともあります。万が一修理で部品交換が発生した場合は、当該箇所のコンロの部品交換だけではなく、例えば、他の場所のマグネットユニットなどの部品の劣化具合も考慮して、他の場所の部品交換も合わせて検討することをおすすめします。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

八十田 誠治(やそだ せいじ)

職種LPガス販売店(LPガス販売、ガス器具の工事・修理・販売)
資格液化石油ガス設備士/第二種販売主任者/業務主任者/第二種電気工事士
専門LPガス販売/ガス器具全般

趣味:サッカー/釣り
 東日本大震災と熊本地震を経験。エネルギーの中でも復旧の早いLPガスの大切さを肌身で感じて前職からガス業界へ転身し、日々ガス器具の魅力やガス供給の大切さを伝えています。

編集部 PICK UP

1

みなさん、正しいトイレ掃除の方法はご存じでしょうか。拭く順番は間違っていませんか? 実はちょっと苦手…と思われている方も多いのがトイレ掃除。 場所と人によって時間は異なりますが、5分ほどで終わるのでと ...

ガス代の平均(都市ガス、プロパンガス) 2

光熱費の削減は家計にとって永遠のテーマ。この記事では世帯人数別にガス代の平均金額と平均ガス使用量をまとめました。千m3の道も1m3から。プロパンガスのご家庭も、都市ガスのご家庭も、まずは削減の目標を決 ...

浴室乾燥機 電気代(換気・乾燥・暖房) 3

最近は新築住宅・マンションなどで浴室乾燥機が標準で取り付けられている物件が増加しています。また、賃貸住宅でも取り付けられている物件が増えています。ところがなんとなく電気代が高そうだからと全く使用されて ...

-ガスコンロ
-

Copyright© LITH(リズ) , 2019 All Rights Reserved.