ガスコンロ

ガスコンロの火が赤い?青い炎が赤くなる5つの状況と対処法

執筆者|千田 哲耶:ガスコンロアドバイザー/LITH編集長

ガスコンロの火が赤い、炎が赤色の原因とは

ガスコンロの火(炎)の色は通常は青色ですが、状況によっては「赤い火」になることがあります。「火が赤い=すべて異常」ではありませんが、中には危険な状況があることも知っておく必要があります。

ガスコンロのブランドは、リンナイ、パロマ、ノーリツ(ハーマン)、東京ガス、大阪ガスなどがありますが、基本的に原因や対処ポイントは同じです。

原因を特定しないまま使用を続けるのは避けるべき症状ですので、この機会に解決しておきましょう。

ガスコンロの火が赤いときの初期対応

ガスコンロの火が赤い(オレンジ色)のときは「正常な赤い炎」と「異常な赤い炎」がありますが、点検・確認をしてみなければ答えは出ません。そのため、まずは異常な状況の一つである「不完全燃焼(酸素不足)」の可能性を疑い、次の初期対応を行ってください。

ガスコンロの火を消して、換気扇を回したり、窓を大きく開けて換気を行い、新鮮な空気に入れ替えてください。

その上で、次の5つの可能性をチェックしていきましょう。

原因1)コンロ使用中に換気していない(不完全燃焼の可能性)

ガスコンロ使用中は換気扇を回す

みなさんは、ガスコンロを使うときは必ず換気してますか?湯気やニオイがでるときだけになっていませんか?

換気扇を回す、窓を開けるなど、ガスコンロ使用中に絶対に必要なのが「換気」です。もしも換気不足だった場合、コンロだけでなく人体にも悪影響が生じるリスクがあります。

  • 換気をしないと正常に燃焼しないことがあります。
  • 換気をしないと燃え方に影響が出たり、炎が赤色になったりすることがあります。
  • 換気をしないと一酸化炭素中毒のリスクがあり、最悪の場合は死亡事故につながる可能性があります。

換気をしていない状況であれば、新鮮な空気(酸素)が薄れている状況です。炎の色に関係なく換気を行ってください。

十分に空気を入れ替えた後、換気を行いながらガスコンロを点火してみて、「炎が青色」になっていれば原因は換気(酸素)不足だったことになります。

鍋にススが付着する場合も、燃焼に必要な空気が不足している可能性があります。

 

原因2)バーナーキャップの詰まり(掃除不足)

換気に問題がなかった場合、次に疑うべきなのがバーナーキャップです。

ガスコンロの掃除は定期的にされていますか?バーナーキャップはキレイなうちは汚れやこびりつき、変色などが気になって掃除をする方も多いですが、ある程度汚れてくると諦めて放置しがちになります。

つまり、掃除を怠ると「火が赤くなる」「炎の出が悪くなる」などの症状につながるだけでなく、「ガスコンロの火がつかない」「ガスコンロの寿命を縮める」可能性も出てきます。

火が赤い、オレンジ色

炎が安定しない

油汚れやこびりつきなど、目詰まりがあると赤火になり、鍋にススがつく場合があります。

火に近い(温度が高くなる)部分ほど汚れが焼き付いて取れなくなりやすいので、バーナーキャップは定期的にお掃除してあげるべきパーツなのは明らかですので、この機会に確認してみてください。掃除方法は非常に簡単です。

お手入れ方法

【準備するもの】やわらかい布、中性洗剤や重曹水、使わなくなった歯ブラシなど

  1. 歯ブラシで溝の部分の汚れを取り除きます。(こびりついた汚れには「つまようじ」などがおすすめです。)
  2. 洗剤(重曹水)を含ませた布で汚れを拭き取ります。
  3. 水洗いをして、乾いた布で水分をしっかりと拭き取ります。

【参考動画】

 

バーナーキャップが乾いたら、正しく取り付けを行った上で点火してみてください。換気もきっちり行い、正常な青い炎に戻れば原因が取り除けたことになります。

 

原因3)バーナーキャップの変形・腐食(部品劣化)

バーナーキャップの腐食や劣化

換気も問題なく、バーナーキャップの掃除も行い、それでも症状が改善しない場合は「バーナーキャップの劣化」の可能性もあります。

火が赤いのは、全てのバーナーですか?一部だけですか?

もしも、「よく使う強火だけが火が赤い」、「毎回のように火が赤い」などであれば、変形や腐食、劣化などがないかチェックしてみてください。ごとくやグリルの焼き網と同じで、バーナーキャップも消耗部品の扱いですので、傷んだ場合は交換することをメーカーは促しています。

目詰まりと同様で、変形などの場合も赤火になり、鍋にススがつく場合があります。

 

原因4)加湿器

加湿器でガスコンロの火が赤くなる

小学校などの化学の時間に炎の色の変化について実験された方も多いと思いますが、加湿器を使用すると水分に含まれるカルシウムが燃えて炎が赤くなる場合があります。この場合の赤い(オレンジ)の炎は化学反応による変化であり、異常ではありません。

カルシウム(Ca) 炎が赤色(赤黄色)
銅(Cu) 炎が緑色
ナトリウム(Na) 炎が黄色
カリウム(K) 炎が紫色

加湿器を止めても炎の色が変わらない場合は、他の原因が潜んでいる可能性があります。

 

原因5)コンロとグリルの同時使用

ガスコンロのグリル調理

ガスコンロのバーナーの炎が赤色になるとき、魚焼きグリルで調理をしていませんでしたか?

これも加湿器と同じような化学の話になりますが、グリル庫内の焼物の塩分(ナトリウム)やカルシウムが燃えて炎が赤くなる場合があります。(煙にも塩分が含まれています)

グリルを使っていた場合は、使用していない時に炎の色を再確認してみてください。

 

その他の原因

上記の5項目で解決しなかった場合は、以下のような可能性も考えられます。

  • 風が吹き込んでいたり、エアコンや扇風機などの影響を受けている場合は、炎がかたよったり、色が赤くなったりする場合がある
  • 空気中のホコリなどが炎に触れることで炎色反応を生じる場合がある
  • お鍋、ごとく、バーナーキャップなどの汚れなどと反応して炎が変色する場合がある
  • 初期からの場合は、ガスの種類(都市ガス、プロパン)が適合していない可能性がある

解決できましたでしょうか?

炎が赤いということは、何らかの要因が加わって変色しているため、安全・安心のためにも放置することだけは避けてください。一通り確認しても解決しなかった場合は、メーカーやガス会社の無料相談(コールセンター)を活用しましょう。

私も同じ案件で電話アドバイスをしたことがありますが、同じような問い合わせはよくありますので遠慮なく質問してみましょう。使用状況や使用年数など、情報が多いほど、解決できる可能性も高くなるので、チェックした内容も伝えることをおすすめします。

ただ、使用年数が7~10年以上の場合は、経年劣化や寿命の前兆の可能性も否定できません。急に火がつかない状態になっても慌てないように、新しいガスコンロのチェックも始めてみてはいかがでしょうか。

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千田 哲耶(TETSUYA SENDA)

職種/所属:ガス機器/住宅設備アドバイザー、WEBライター/編集者/デザイナー、LITH編集長、ケアラ・ジャパン代表

専門分野:キッチン/浴室設備、ガス器具全般(給湯器/ガスコンロ/浴室乾燥機など)、燃料電池、エネルギー(電気/ガス)、IOT、住宅設備マーケティング


大手ガス器具メーカーに13年間在籍し、本社・営業・開発・品質・工場・関連会社を含む「商品に関わる全部門」の技術統括窓口、さらにはアフターサービス(修理/点検/サービスマン教育/コールセンター)部門の技術アドバイザー、ショールームアドバイザーまで経験してきた商品知識と技術/現場のスペシャリスト。
大手都市ガス会社やキッチンメーカーなどのOEM開発にも携わる他、電気/ガスの自由化にも深く関わるなど、住宅設備~エネルギー業界にも精通しており、現在は独立して商品や業界マーケテイングにも力を入れている。
メーカー/ガス会社/キッチンメーカー仕様も含め、2018年までの技術問い合わせ対応件数は、約30,000件以上となる。


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