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5年で買い替え?ガスコンロの寿命が近いサイン7選と長く使う秘訣

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ガスコンロの寿命とは

ガスコンロは、汚れやすい天板やバーナーキャップ、グリル庫内など、日頃のお手入れと新しい電池の交換によって比較的長い期間使用することができる機器です。

では、5年、7年、10年、15年…、ガスコンロの寿命年数はどれが正解だと思いますか?

「10年が買い替えの目安ですよ」というフレーズをよく聞きますが、根本的に「ガステーブルコンロ」と「ビルトインコンロ」で考え方は異なってきます。

 

ガスコンロの寿命年数や経年劣化の考え方

ガステーブルコンロ

ガステーブル(据え置きガスコンロ)

ビルトインコンロ

ビルトインコンロ

一部のガス器具メーカーでは、部品の経年劣化によるガスコンロの不具合が発生する可能性として、その目安となる時期をユーザーにお伝えしています。各ガス器具メーカーのガスコンロの仕組みや内部部品の耐久性などに大きく違いがないことから、国内メーカーのガスコンロについては、ほぼ同様であると考えることができます。

 

また、ガスコンロは同じ製品であっても量販店向け型式と、ガス器具の卸元などに出荷されているメーカー型式の2種類が存在します。

量販店向けは価格が比較的安価傾向ですが、安いからといって構造や耐久性などに影響があるわけではありません。

量販店向けガスコンロの型式

テーブルコンロ

ビルトインコンロ

5~7年

7~10年

世間のイメージより短い現実

上記の表を見ると、数あるガス器具の中では、ガスコンロの不具合が発生する可能性の目安となる時期が比較的短いと感じるかもしれません。不具合の内容によっては部品の交換が不可能な場合や、不具合箇所が複数に渡り修理が高額になることから新しいガスコンロへの交換を余儀なくされたときに寿命を迎えることとなります。

部品交換で寿命を延ばせる場合もある

不具合の発生した部品が交換可能であれば、交換した後はガスコンロを元の通りに使用することが可能となり、コンロ自体の寿命を延ばすことができます。また、お手入れ次第では、部品の不具合が発生する時期を延ばせる可能性が高くなり、自ずとコンロ自体の寿命を延ばすことも可能性となります。むしろ寿命はお手入れにかかっていると言っても過言ではありません。

部品がなくなる(修理不能)=寿命

ガスコンロユーザーのみなさんは全員知っておいてほしいのが、ガスコンロの部品の供給期限は、製造終了から約5年~6年程度という現実があります。すなわち、約5年を経過したガスコンロは修理する部品が必ずしも保有されているとは限らないということです。
修理部品が保有されていない場合は、他のガスコンロへの交換を余儀なくされるため、修理不能となり、その時点で寿命を迎えることになります。

 

ガスコンロの寿命が近いサインとは

長年ガスコンロを使用していると、定期的にガスコンロのお手入れをしていたとしてもガスコンロを構成している部品の経年劣化によって、「火がつかない」「ガス臭い」「火が赤い」などの現象が起こります。このような現象は、電池交換やガスコンロの掃除をおこなっても改善しない場合は、部品の不具合が近いことをお知らせするサインの可能性が高く、現象によっては即日、ガスコンロの使用を中止しなければならないこともあります。特によくある不具合のサインは以下の通りです。

点火操作時に起こるサイン

火をつけようとスイッチを入れた時の「寿命が近いサイン」を4つ確認していきましょう。

1)スパークせず(火花が飛んでいない)、火がつかない

新品のアルカリ乾電池への交換と点火プラグの拭き掃除をおこなってもスパークしない場合は、関連部品の経年劣化や消耗などの原因が考えられます。

  • 原因① ガスコンロ内の点火させるプラグに繋がっている配線の絶縁
  • 原因② 点火プラグや各コンロにスパークさせる内部部品の劣化

ガスコンロの点火部品

点火プラグ(内部は配線で繋がっている)

2)スパークするが、火がつかない

バーナーキャップに汚れや料理油などの焦げつきによる詰まりが見受けられず、また点火プラグの汚れがない場合は、バーナーキャップが劣化している可能性があります。

バーナーキャップが経年劣化すると、ガタツキなどでスパーク(火花)が上手く定位置に当たらないことが原因として考えられます。

バーナーキャップ裏側

バーナーキャップ裏の爪部分にスパークが当たらないと着火しない

3)点火はするが、点火ボタンを離すと火が消えてしまう

ガスコンロは、乾電池が消耗すると安全機能が働かなくなるため、安全のため手を離すと消化する仕組みになっています。

新品のアルカリ乾電池への交換と立ち消え安全装置の汚れの掃除をおこなっても改善されない場合は、立ち消え安全装置の劣化が原因として考えられます。

立ち消え安全装置(ガスコンロ)

立ち消え安全装置(ボールペンの先のような部品)

4)点火の音が大きくなった

バーナーキャップの掃除をおこなっても改善しない場合は、原因として、バーナーキャップの経年劣化によるガタツキで、バーナーキャップの位置にズレが生じて起こる現象が考えられます。

 

ガスコンロ使用中に起こるサイン

ガスコンロで料理などをしている時の「寿命が近いサイン」を3つ確認してみましょう。

1)強い異臭(ガスの臭い)がする

ガスコンロを使用している間は、コンロよりガスが放出されているため、気がつきにくい現象ですが、特にガス臭が強いと感じたときは、ガス事故に繋がる危険性があるため、使用を中止し、契約しているガス会社またはガス器具メーカーにガスコンロの点検を依頼して下さい。原因としては、煮こぼれがコンロ内部へ侵入し、ガス通路部の腐食によってガス漏れが発生している可能性が考えられます。

2)炎の色が赤く見えて、鍋底にすすが付着する

バーナーキャップの詰まりで十分な空気が供給できていない場合に、赤い炎が見えることがあります。バーナーキャップの掃除をおこなった後でも改善されない場合は、バーナーキャップ自体の劣化による変形などが原因として考えられます。

ガスコンロの炎が赤い

鍋が焦げる、ススが出る

室内加湿器を使用している場合、水道水に含まれるごく微量のアルカリ金属がガスの炎と反応して、炎が赤くなることがあります。

3)エラーコードが液晶画面に表示される

警告ブザーと共に液晶画面に数字でエラーを示すエラーコードが表示される場合があります。このエラーコードは部品の故障だけではなく、安全装置が作動した際などにも表示されるため、部品や電子部品の故障については、各ガスコンロの取扱説明書でエラーコードを確認する必要があります。

<参考>
以下、ガス器具メーカーであるリンナイ社のガスコンロの故障に関する主なエラーコードです。

コード

内容

原因

31/32

サーミスタ断線/サーミスタ回路故障

部品の故障

51

電磁弁回路故障

70

回路不良

72

立ち消え安全装置回路故障

上記のエラーコードが表示された場合は、基本的に修理が必要です。(※メーカーや機種により内容が異なります。)

 

ガスコンロを長持ちさせるための秘訣

長持ちの秘訣は、ズバリ日頃からの「お手入れと使い方」です。ガスコンロは、手の届く範囲の掃除で十分長持ちに繋がります。

1)煮こぼれを極力なくすこと

ガスコンロを使用する上で煮こぼれはつきものですが、目を離さないことや火加減など少し気をつけるだけで極力防ぐことができます。
煮こぼれはガスコンロの寿命を縮める最大の要因であることを忘れてはいけません。

2)定期的な掃除をおこなうこと

ガスコンロの「バーナーキャップ」「五徳」「天板」の掃除は、ガスコンロを長持ちさせる基本となります。また、掃除のしにくいグリル内は、放置しておくと蓄積した油や食材によって、部品を腐食させるだけでなく、火災を発生させる恐れがあります。特にグリル庫内は、定期的に掃除することをおすすめします。
※ガスコンロを分解してまでの掃除は故障に繋がる恐れがあります。

3)バーナーを均等に使用すること

ガスコンロに偏った使い方をすると、一部のみ早く部品が消耗し、寿命を縮めてしまうことに繋がりかねません。コンロを均一に使用することで偏った部品の消耗を防ぎ寿命を延ばす可能性を高めることができます。

4)トッププレートに乗らないこと

一定の強度は備えていますが、人が天板上に乗るなど、大きな衝撃や過重を加えることで割れや凹みの原因に繋がる可能性があります。

 

(参考)ガスコンロの使用年数実態

ガスコンロの交換目安は総じて7~8年と比較的短い期間であると言われていますが、実際は10年を経過しても今なお使い続けているご家庭もあり、稀に設置から15年以上経過しても稼働しているガスコンロも存在しています。

近年では、ガスコンロの安全機能の進化やお手入れのしやすさ(メンテナンス性)の向上、家事ラクブームによる機能性の向上によって、ガスコンロが故障する前に10年以内で交換される方が見受けられるようになりました。しかしそのような背景の中でも、火がつきにくく明らかに部品の劣化が認められるが、ご家庭の事情などにより、ほぼ故障と言っても過言ではない状態で使用を続けている現状も目の当たりにすることがあります。

「火がつく=正常」とは限りません!

安全機能があるからと言って、必ずしも安全が守られるわけではなく、劣化によって機能が働かなくなることもあり、長期の使用は経年劣化がつきものであることと、劣化によるガス漏れなどで火災が発生する事故に繋がりかねないことも念頭に置いておく必要があります。

 

まとめ

ガスコンロは、日頃のお手入れや使い方次第で寿命を延ばすことができる機器で、定期的なお手入れが何よりも寿命を延ばす秘訣であると言っても過言ではありません。逆にお手入れをおこなわないと、寿命を縮めるだけでなく、火災などの事故に繋がる危険性があります。

また、ガスコンロの部品の供給期限が製造終了から約5~6年程度という点を踏まえて、消耗が避けられないバーナーキャップや五徳などは、設置から5年以内に交換すると、更にガスコンロを長く使用できる可能性が高まります。

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八十田 誠治(やそだ せいじ)

職種LPガス販売店(LPガス販売、ガス器具の工事・修理・販売)
資格液化石油ガス設備士/第二種販売主任者/業務主任者/第二種電気工事士
専門LPガス販売/ガス器具全般

趣味:サッカー/釣り
 東日本大震災と熊本地震を経験。エネルギーの中でも復旧の早いLPガスの大切さを肌身で感じて前職からガス業界へ転身し、日々ガス器具の魅力やガス供給の大切さを伝えています。

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