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天井や壁紙に「ひび」が!マンションや戸建て室内のひび割れ原因と対処法

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家のひび割れチェック

戸建て住宅やマンションは築年数が経過すると室内の壁(壁紙)や天井にひび割れが発生することがあります。ひび割れを発見すると、家が傾いているのでは?欠陥住宅なのでは?など不安になりますよね。この記事では、戸建て住宅やマンションの内壁に「ひび割れが発生する原因」、「ひび割れがあっても大丈夫かどうか」、「ひび割れを発見した時の対処方法」を解説します。

 

室内の壁や天井にひび割れが起きる原因は?

壁・壁紙のひび割れ

天井のひび割れ

まずは、戸建て住宅とマンションの室内にひび割れができる代表的な原因から確認しましょう。

戸建て住宅の室内でひび割れができる4つの原因

  • 構造材の収縮
  • 経年劣化
  • 地震や地盤沈下
  • 浸水トラブル

順番に詳しく確認しましょう。

構造材の収縮

築年数が浅い住宅で、大きな地震や雨漏りなどが起きていないのに関わらず壁や天井にひび割れが生じている場合、大抵の場合は構造材の収縮によるものです。乾燥が十分でない木材が構造材に使用された場合、築年数が経過するとともに木材が収縮するため、その収縮に下地材と仕上げ材が追従できずにひび割れが起きてしまうのです。この場合のひび割れは、髪の毛のように細く、下地材の継ぎ目に沿って発生するため、直線的なのが特徴で、次の部分に発生しやすいです。

  • 下地材や仕上げ材の継ぎ目部分
  • 無垢の化粧梁や床柱など、構造体を現した部分の周辺
  • 上階がオーバーハングした部分など荷重が集中しやすい部分

経年劣化

建物が築年数を重ねるにつれて目立つようになるひび割れは、日常的なダメージや材料の収縮が蓄積されて発生した経年劣化によるものが多いです。建物が受ける日常的なダメージとは、例えば次のことが挙げられます。

  • 建物内部を人が移動する振動
  • 小さな地震や風、自動車や電車などの往来による外部からの振動
  • 扉の開け閉めや窓の開け閉めによる負担
  • 家具などの重さ
  • 建物自体の重さ
  • 温度差などによって繰り返された材料の収縮

この場合のひび割れも、髪の毛のように細く、下地材の継ぎ目に沿って発生するため、直線的なのが特徴で、特に発生しやすいのは次の部分です。

  • 下地材や仕上げ材の継ぎ目部分
  • 無垢の化粧梁や床柱など、構造体を現した部分の周辺
  • 上階がオーバーハングした部分など荷重が集中しやすい部分
  • 重い家具の周辺
  • 扉や窓の周辺
  • 増改築によって継ぎ足した部分
  • リフォームで開口部を塞いだ部分

地震や地盤沈下

大きな地震で建物がダメージを受けたり、地盤が沈下により室内にひび割れが生じる場合があります。地震前にはなかったひび割れが地震後に発見された場合、必ず専門業者の点検を受け、適切な補修を受けることが大切です。

特に、次の特徴があるひび割れの場合には注意が必要です。

  • 壁や天井の中心など、面の全体的に出来ている
  • 下地材の継ぎ目に沿わず、直線的ではない
  • 外壁や、外部のコンクリートの基礎にもひび割れが見られる
  • ひび割れの溝幅が0.4mm以上

大きな地震にあっていない場合でも、このようなひび割れが生じている場合には、地盤沈下などによって建物が歪んでいることが考えられます。
扉や窓の建てつけが悪い、扉や窓が完全に閉まらない、扉や窓が勝手に閉まる、窓ガラスにひび割れがある、床をビー玉が転がるなどの症状がある場合には、高い確率で建物に歪みが生じていますので、早い段階で専門家の診断を受けましょう。

浸水トラブル

浸水トラブルとは、雨漏りや水漏れ、湿気によって蓄積された水分が建物の内部に入り込み、悪影響を与えることです。原因は施工不良や、設計ミス、漏水の放置、換気不足によるものです。
浸水トラブルによるひび割れは、水が浸入してしまった際に、建物の構造材や断熱材が水分を吸って重くなり、周辺に負担を与えることで発生し、ひび割れには次のような特徴があります。

  • 下地材や仕上げ材の継ぎ目部分に直線的に発生する場合と、関係なく発生する場合がある
  • 周辺にシミやカビなどができる
  • 最上階や下屋部分、ベランダ下部分の天井や壁上部にできやすい
  • 窓の周辺にできやすい
  • 増改築によって継ぎ足した部分にできやすい

 

マンションの室内にひび割れができる3つの原因

  • コンクリートの乾燥による収縮
  • 経年劣化
  • 地震や地盤沈下

順番に詳しく確認しましょう。

コンクリートの乾燥による収縮

マンションの構造体に使われているコンクリートは、建物が完成した後でも5年程度の年月を掛けて収縮するため、その収縮に下地材と仕上げ材が追従できずにひび割れが起きてしまうことがあります。
構造体であるコンクリートにそのままクロスを張って仕上げている場合も多く、その際には特に影響を受けやすいです。
また、マンションの住戸内の部屋同士の間仕切りは、木造や軽量鉄骨で作られている場合が多く、木造の場合は同様に材料の収縮でひび割れが発生します。
この場合のひび割れは、髪の毛のように細く、稲妻状に長く現れる場合と、下地材の継ぎ目やクロスの継ぎ目に沿って直線的に発生するのが特徴です。

経年劣化

戸建て住宅と同様に、建物の築年数が経過するにつれて起きるひび割れは、マンションの室内にも現れます。
マンションの場合のひび割れは、稲妻状に長く現れる場合と、下地材の継ぎ目やクロスの継ぎ目に沿って直線的に発生する場合があります。
次の場所で多く発生します。

  • 下地材や仕上げ材の継ぎ目部分
  • 梁や柱の周辺など荷重が集中しやすい部分
  • 扉や窓の周辺
  • 天井

地震や地盤沈下

戸建て住宅と同様に、マンションの室内にも地震や地盤沈下の影響で壁や天井にひび割れが生じる場合があります。
特に、地震後に次の特徴があるひび割れが発生した場合には必ず専門業者の点検を受け、適切な補修を受けましょう。

  • 壁や天井などに複数本、全体的に出来ている
  • 表面のコンクリートがポロポロと剥がれ落ちてくる部分がある
  • 鉄筋が露出している箇所がある
  • 窓ガラスにひび割れがある、
  • マンションの外壁にもひび割れが見られる
  • ひび割れの溝幅が0.4mm以上

 

室内の壁や天井にひび割れがあっても大丈夫?

室内の壁や天井にひび割れが発生すると、どのような問題が起こるのか確認しましょう。

美観を損ねる

建物にひび割れがあると、古く傷んだ印象を与え、建物自体の美観を損ねることになります。

本来の機能や役割が果たせなくなる

ひび割れが生じた場合、その部分から湿気やほこり、汚れなどが進入しやすくなるため、仕上げ材や下地材が持っている本来の役割である建物の保護能力や、防湿機能、防汚機能、防炎機能、防音機能、断熱機能、などが健全に果たせなくなる恐れがあります。
また、本来の機能が果たせないことでカビなどが発生しやすくなり、健康的に被害をもたらすことも考えられます。

構造体が傷む

本来の仕上げ材や下地材が持っている機能が果たせなくなることや、浸水トラブルなどによって、構造材がダメージを受け、傷んでしまう恐れがあります。
この場合、住宅の安全性にも悪影響を与え、大変危険なため、ひび割れは早い段階で正しい対処をすることが大切ですよ。

 

正しいひび割れの対処方法

建物のひび割れを発見した場合、なるべく早い段階で正しい対処をすることが大切ということをお伝えしましたが、室内でひび割れを発見した場合の具体的な対処方法について確認しましょう。

  1.  他の部分にひび割れがないか確認する
  2.  ひび割れの長さをメジャーなどで測定し、記録をとる
  3.  ひび割れの写真を撮影する
  4.  必要に応じて補修を行う
  5.  3ヶ月を目安にひび割れの長さを再測定し、記録をとる
  6.  他の部分に、ひび割れが新たに発生していないか確認する
  7.  専門業者(住宅の施工会社、設計会社、ひび割れ補修会社、第三者機関など)にひび割れの報告・相談を行う
  8.  点検を受ける
  9.  必要に応じて補修や工事を行う

室内のひび割れは、幅が狭く下地に沿って直線的に発生している場合には、多くの場合大きな心配はないと言えますが、実は浸水や歪みなどの重大な原因を抱えている恐れもあります。そのため、素人判断で補修する前に、上記の手順を踏んでよく観察を行い、ひび割れが増えている場合や、伸びている場合、幅が広がっている場合、その他の不具合が新たに発生した場合には必ず専門業者に相談して、点検を受けてください。

上記の手順を踏んだ方が原因を判断しやすいですが、もちろんひび割れを発見した時点ですぐに専門業者に相談しても問題ありません。家族と建物の安全のためにも、正しく安心できる方法で対処できるといいですね。

また、マンションの場合には、ひび割れが発生する箇所によって補修費の持分や、補修方法が異なります。そのため、補修や点検を行う前に管理組合に一度相談しましょう。

 

室内のひび割れ発見時のまとめ

住まいのひび割れを発見すると焦ってしまいますが、冷静に正しい判断を行い、適切に対処をすることが大切です。業者に依頼をする場合には必ず2社以上に声を掛け、対応や価格を比べた上で点検や補修を依頼してください。

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佐藤 ゆうか

2級建築士

高校から建築を学び、横浜市の総合建設会社設計部に就職。 木造住宅を中心に新築から手すりの取り付けリフォーム、マンションリフォームなどの意匠設計、積算に携わる。 現在は、フリーとなり住宅や公共建築物の設計図面製作、住宅や不動産に関するコラムの執筆も行っている。

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