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意外と簡単!住宅ローン控除はいつ、いくら貰える?初年度の注意は?|住宅のプロが基本と流れを解説

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住宅ローン控除の基本

この記事を読もうと思った方は今まさに建物を新築したり購入したりして住宅ローン控除のことを考え始めた方が多いでしょう。初めての住宅ローンや不動産購入で分からない事だらけだと思います。

その上、住宅ローン控除」という新たなワードが

初めての住宅ローン控除を手続きする場合、「住宅ローンとは?」「期間はいつからいつまで?」「いくら貰える?」「確定申告はどうすれば」…とにかく初年度は不安がいっぱいなのが普通です。ですが、住宅ローン控除の基本的な仕方とコツさえ知ってしまえば、意外と簡単です。ボーナス以外に大きな金額が入金されるので、家計の安心にも繋がります。是非損をしないようにキッチリ満額貰いましょう。

住宅ローン控除とは

住宅ローン控除

業者さんはいつもの事なので「ローン控除受けられますから確定申告しといてくださいね」と簡単に言いますが実際にはどのようにするか分からない方も非常に多いと思います。税務署で確定申告をするという事は初めての方には非常に難しく面倒と感じることでしょう。今回は住宅ローン控除の概要や手続きの仕方を分かり易く解説していきます。この記事では専門的な内容は割愛させて頂き、まずは一連の流れを把握してもらうことが目的です。

 

住宅ローン控除はいつ受けられるか

住宅ローン控除でいくら貰えるかを計算

住宅ローン控除は簡単に言うと払った税金が戻ってくるという事です。会社員の方は自分の給与明細で色々な税金が引かれて支給されていると思います。所得税、住民税、市県民税等々色々な税金が引かれて手取りの給料になります。このような税金の面倒な計算は会社員であれば基本的に経理担当がしてくれます。

住宅ローン控除は分かり易く言うと「今年家を建ててローンがこんなにあるから所得税を安くして払った分を返してください」ということなのです。時期としては必ず建物の建築後や不動産購入した後になります。確定申告を年明けから3月までに行い、計算された控除額がその年の5月頃に自分の口座に返金されます。手続きをしてすぐにもらえるものではありませんので注意してください。

 

損をしない住宅ローン控除

住宅ローンを組むとその年の年末に銀行や融資機関から必ず借入金額の残高のお知らせが届きます。建物の仕様にもよりますがその借入額の1%が還元されます。また最高額が40万円〜50万円までで10年間継続という内容になります。

具体的にいうと2000万円借り入れしたら20万円還元されるということです。4000万円借り入れでは40万円になりこれが基本的に最高額になります。しかし、長期優良住宅などの仕様の場合は最高額が50万円までになりますので5000万円借り入れで50万円ということですね。順調に損なく控除を受けるのであれば単純に5000万円以上のローンは組まない方が良いという事になります。

また年をまたいで再来年の確定申告になると1年間ローンを返済した分が減りますのでその分控除されて還元される金額が少なくなるということです。例えば1000万円借り入れしたのに確定申告の時期がずれてしまい1年間返済して900万円が残高になると本来であれば10万円還元されたはずが9万円になってしまいます。このようなことがないように建物や不動産の契約時期を考慮してすすめていきましょう。

 

建物契約時期

今回は新築住宅のケースで考えていきます。建物を契約したからといって明日から建築するわけではありません。都市計画法や建築基準法に基づき建築地の調査をして着工時期を決めます。都市計画法で問題ない土地であればプラン確定契約時から1カ月半程で着工できるでしょう。問題がある土地なら3カ月から最悪1年計画になります。この契約から着工時期の期間を踏まえて住宅ローン控除の段取りも考えた方が良いでしょう。流れとしては下記のようになります。

  1. ①銀行事前審査
  2. ②確認申請・・・行政手続き(問題がある土地はここで時間をとられます。)
  3. ③銀行本申し込み
  4. ④着工

簡単にいうとこのような流れですが色々と細かい内容もありますので建築業者と契約前に着工時期と住宅ローン控除の時期をよく打合せしましょう。

 

建物着工時期

建物の着工時期ですが、建築する工法によって期間が色々と異なります。在来木造であれば4カ月、2×4タイプであれば3カ月、ユニットプレハブであれば2カ月が工期となります。各工法によって工期は様々ですが基礎工事などはあまり変わりが無い為、20日程度みておきましょう。またこれらの工期を踏まえて住宅ローン減税の時期を決めましょう。その際には銀行ローンの申し込み時期も関連してきますので銀行事前審査の際に銀行の担当者もしくは建築業者の営業担当よく打合せをしてください。

 

建物引き渡し時期

建物の引渡時期ですが色々なからみが出てきます。建物の引渡ということは住民票も移動して権利書も作成してあり、銀行との最終契約(金銭消費貸借契約)も終了していることが前提となります。しかし、引渡は来年というケースも多々ありますのでその場合には年末までに銀行からの住宅ローンの借入残高が発行されるように建築業者に依頼しましょう。借入残高さえ年末までに発行されれば翌年の確定申告にて住宅ローン控除が受けられるようになります。キチンとした建築業者であれば大体9月頃に住宅ローン控除時期のアドバイスやアナウンスがあります。10月に入っても何も無いようであれば担当者に問い合わせしてください。これが11月頃に問い合わせとなると工期が間に合わないなどのトラブルケースがあります。

 

年末までにやること

前述しましたが住宅ローン控除をスムーズに受けるには色々とやることがあります。住民票の移動、権利書の作成、銀行との最終契約この3点が年末までに終了していないと翌年の確定申告は受けられず、住宅ローン控除も再来年になってしまい、1年分のローン返済額分が控除されなくなってしまいます。筆者自身もハウスメーカー時代はこの時期が異様に忙しく大変でした。

では12月31日に全てが終了すれば良いかというとそうでもありません。住民票を移動して、権利書を作成しても銀行の窓口対応が12月31日までやっていることはほとんどありません。銀行も年末になると非常に忙しくなる為事前に連絡をして早めに手続きをしましょう。また権利書を作成してくれる法務局も同様ですので関連して注意してください。

 

確定申告の時期は

住宅ローン控除と確定申告

一般の会社員の方などは確定申告についてあまり馴染みがないと思います。自営業の方は毎年行っているでしょう。確定申告とは1年間にどれだけ収入があってどれだけ税金を支払うかを確定させる場所になります。時期としては大体1月15日から3月15日の2カ月間になります。もちろん平日のみになりますので会社の有給休暇などの準備も必要でしょう。理想的な年末から年始の動きを下記に記します。

・壁紙工事完了(11月中旬)
   ↓
・住民票移動(11月末)
   ↓
・権利書作成スタート(12月上旬)
   ↓
・権利書完成(12月下旬)
   ↓
・銀行手続き(12月下旬)
   ↓
・残高証明発酵(12月末)
   ↓
・確定申告(翌年1月15日から3月15日)

このような流れが理想的ですので是非建築業者と打合せしてみてください。

税務署は長蛇の列

確定申告で税務署は込む

それではいざ確定申告に向かうとしましょう。有給をとったからゆっくり行ったとします。すると駐車場は満車止める場所もないし、窓口は長蛇の列という状態になることも多いでしょう。これでは非常に疲れてしまい確定申告終了まで2時間から3時間はかかってしまいます。事前に色々と準備して朝は早めに税務署に行くことをおすすめします。

 

スムーズな手続きの為に

確定申告をスムーズにする為に重要なことは事前準備です。住宅ローン控除に必要な書類関係は年末までにそろえておきましょう。住民票などは必需品なので年末に取得しておくことをおすすめします。また建築費用の明細や見積、契約書関係も必要になってきますので建築業者とよく打合せをしてください。またその中で控除対象になる物やならない物もありますのでよく注意が必要です。控除対象になる物の契約書・見積書・領収書はキチンと保管しておきましょう。

 

税務署は優しい人が沢山

筆者が一番おすすめする住宅ローン控除の手続きの仕方は12月中旬頃に税務署に行って直接相談して必要書類を確認することです。なぜかというと建築業者の担当者が若い場合だと自分で確定申告の手続きをしたことが無い為知識も浅く詳しく教えてもらえません。結局自分で確定申告の時期に税務署と建築業者と役所に行ったり来たりするので非常にストレスが溜まります。

税務署と聞くと敷居が高いとか怖いと感じる方もいるでしょうが実際には皆さん非常に優しく分かり易く教えてくれます。時間のある時に前もってドンドン税務署に行って相談しましょう。税務署によっては住宅ローン控除の手続き対象者は確定申告の日付を前倒ししてくれるところもあります。税務署も混雑するのは避けたいし、トラブルは回避したいので事前相談は非常に丁寧です。

 

翌年からはどうするのか

無事確定申告が終わると「毎年これをやるのか」という不安にかられることもあるかと思います。自営業の方は毎年ですが会社員の方は毎年する必要はありません。すべて会社の経理部がしてくれます。会社員の方は毎年10月位に年末調整の書類を経理から渡されるでしょう。この書類に銀行から毎年送られてくる残高証明と税務署から届く住宅ローン控除の用紙を添付するだけであとは全て10年間会社の経理がやってくれます。自営業の方などは残念ですが毎年行う必要があります。最初の確定申告の手続きが面倒ですが毎年数十万円還付金で戻るのなら1度だけの確定申告も頑張りましょう。

住宅ローン控除【初心者へアドバイス】

 

住宅ローン控除は家計に安心をプラス!

いかがでしたでしょうか。最後まで読んで頂きありがとうございます。筆者自身はマンションを購入した時とそれを売却して新築した時で2回住宅ローン控除の手続きをしました。非常に面倒でしたが事前に税務署に相談することによりスムーズに確定申告が行えて良かったと思います。実際手続きをした人にしか分からない苦労もありますので住宅ローン控除の概要や大まかな段取りは建築業者に確認して、詳細は税務署に行くことおすすめします。

年末のボーナス以外のお金が入金されるので非常に安心できると思います。しかし不動産の固定資産税がこれから毎年発生しますので使いすぎには注意してください。これから色々と大変ですがマイホームはこれからの人生における幸せいっぱいのイベント会場なので皆さん頑張ってください。

  • この記事を書いた人
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箱田 雅一(MASAICHI HAKODA)

建築設計業(所属:タクミ建築設計事務所 / 株式会社タクミ / ハグハウス

資格二級建築士、給水設備責任技術者、県認定耐震診断士
専門住宅全般(営業・銀行・融資・設計・施工管理・アフターメンテナンス・登記)

地方工務店の飛び込み営業から住宅業界に入り、その後大手2×4メーカー営業にて勤務、住宅営業をこなした上で施工管理を希望したが希望が叶わず退社し、ローコストメーカーにて施工管理・設計・営業と様々な業務を臨機応変にこなし退職後地元工務店とコラボし、設計事務所の監理者を行っている。
経験物件数は約1300棟前後となる。

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