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家族を繋ぐ「リビング階段プラン」とは?メリット・デメリットをプロが徹底アドバイス!

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後悔しないリビング階段の検討

リビング階段の魅力を解説

この記事をご覧になっている方は初めての家作りで間取りを悩んでいる方が多いと思います。「リビングに階段を設置したいけど後悔しないだろうか、失敗しないだろうか」これが悩みどころの核心だと思います。以前の住宅では階段は廊下から上がるというのが一般的でしたが最近ではリビングから階段を上がるという間取りが非常に多く、一般的になりつつあります。なぜこのようになってきたのでしょうか。

それは核家族化が非常に進み、家族との会話やコミュニケーションを取りにくい間取りに住んでいた子供達が大人になり、家を作る際には家族のコミュニケーションを重要視するようになってきたからです。 リビングに階段があると必ず家族の誰かの顔見てから自分の部屋に行くようになります。その為子供がいつ帰宅したのか、どのような友達が来たのかが親は必ず見ることができますので非常に安心できます。子供が思春期などの時期にもコミュニケーションをとれる間取りが「リビング階段」の非常に魅力のある点だと言えるでしょう。

その他階段をお洒落にしてインテリア重視に考えたり、階段吹き抜けを多く取って解放感を演出したり、家事動線を近くする為に「リビング階段」の間取りにする場合もあります。このように「リビング階段」の間取りは沢山の魅力があります。

 

リビング階段のメリット

リビングに階段を設置するメリット

リビング階段のメリットとは何でしょう。

リビング階段にすることにより、生活スタイルや家庭環境が向上したり、家事が便利になったりとあるようです。

色々な面でメリットがありそうですが、メリットを生み出す為に様々な部分も工夫していかないと便利で快適な建物とは言えません。間取りを考える上で階段の位置は非常に重要ポイントになります。

今まで自分達が生活してきた家や間取りを良く思い起こしてみましょう。色々な思い出があるはずです。良かったことや悪かったことなどをノートに箇条書きしてみるのも良いと思います。そのようにして自分達のマイホーム作りを検討してみてください。自分達の最高の間取りを作る為にもまずは「リビング階段」とすることによりどのようなメリットがあるか検討しましょう。

 

家族のコミュニケーションが増える

リビング-家族とのコミュニケーション

リビング階段にすることにより、子供が帰ってきて自分の部屋に行こうとすると必ずリビングを通るようになります。また部屋から出かける時にも必ずリビングを通り必然的に親と顔を合わせるようになります。

小さな時期の子供はコミュニケーションについては問題ありませんが、思春期に差し掛かるとどうしても子供は親を避けるようになります。そんな時期でも必ず一度は親と顔を合わせるのがリビング階段の良い点と言えるでしょう。親に反抗的になる思春期ですが親としてはそんな子供とコミュニケーションをとりたいと考えるでしょう。どんな時でも一度は顔を合わせて挨拶をする間取りが「リビング階段」です。

また子供が友達や恋人を連れてきた際にもどんな友達かを把握するのにも向いています。子離れできない考え方かもしれませんが大事な時期の子供の交友範囲などが把握できるでしょう。

 

家事動線が楽になる

家事をする上で家事動線は非常に気になるところでしょう。階段がリビングとは別であれば2階フロアに行くのに最低でも1回はドアの開け閉めが必要になり家事動線が長くなります。しかしキッチンの近くに階段を配置すれば台所仕事をしながら2階に上がって布団干しなどが容易にできます。また、食事ができた時や朝の忙しい時に子供を呼び出したり起こしたりするのにも家事動線が短くて済みます。

このように家事動線を主婦目線で考えてリビング階段にすることも非常におすすめです。最近では夫婦共働きで家事分担の家庭も多いようなので間取りを考える上で容易に夫婦の相互理解につながるでしょう。

 

解放感が味わえる

リビング階段にすると階段部分が吹き抜けになってくるので解放感が味わえます。吹き抜けも大きくしたりすれば非常にゴージャスで大空間を演出できて贅沢な気分が味わえます。来客があった時も自慢できるくらいの空間と解放感が味わえるでしょう。通常のリビングであればリビング正面からの窓の明かりのみとなりますがリビング階段にすることにより吹き抜けからも明かりをとる採光プランを作成できるようになります。その為にも吹き抜け部分に取り付ける窓サイズやデザインは色々と検討してみましょう。

 

インテリアのポイントになる

インテリア-リビングの階段を検討

リビング階段部分を通常のユニット階段ではなくスケルトン階段にしたり、手摺子を取り付けたりすると非常にスタイリッシュなデザインやモダンなデザインになります。こだわりのインテリアポイントのひとつになるでしょう。非常にお洒落な空間が演出できます。但しスケルトンタイプの階段の場合は吹き抜け部分の大きさも考慮しないとデザイン的に陳腐な形になるのでよく注意してください。その為設計プランナー及び施工担当者との打ち合わせが非常に重要になってきます。

 

リビング階段のデメリット

リビング階段にすることによりメリットは非常にありますがその反面デメリットも発生してきます。色々なデメリットがありますが人によっては「問題ない」と考える方もいるでしょう。しかし一時的な考え方でなく長期的に考えてリビング階段を検討してください。当然ランニングコスト的な問題も出てきます。このように色々なメリット・デメリットを検討・精査してリビング階段にするかデメリットの対応策を講じるかも考えなくてはなりません。

一般的なデメリットを次項より紹介していきます。

 

冷暖房効率が悪い

リビング階段の場合は当然1階のリビングと2階フロアが空間としてつながっています。その為冷房や暖房の効率が悪くなることは必須です。特に冬場の暖房は暖かい空気が2階に行きやすくなる為1階フロアが暖まりにくくなります。その分当然暖房の電気代も高くなりますのでランニングコストの面も考えましょう。エアコンの電気代は冷房より暖房の方がコストは高くなります。リビング階段と大きな吹抜けを設ける場合もエアコンの容量や全館空調などを検討することが必要になります。

このように「リビング階段」を検討している場合は冷暖房効率の件も必ず考慮してください。

 

プライバシーがなくなる

リビング階段にするとリビングを抜けて2階の部屋に行くことになります。逆に1階の洗面所や浴室に行く場合もリビングを通るようになります。リビングに来客があった時にリビングを抜けて洗面所や浴室にいき、また自室に戻るとなると非常に緊張してしまうでしょう。特に思春期の女の子などは非常に嫌がります。また休日にパジャマ姿のままリビングで寝転んでいる時に子供の友達が訪れたりする可能性もあります。

このように来客などがあった際に家族のプライベートが守れるかどうかも検討の余地があります。できるだけ家族のプライバシースペースは守ってあげたいものです。

 

生活臭や生活音の問題

リビング階段であれば2階の子供を呼ぶ時に非常に便利ではあります。しかし、逆に2階の音もリビングに響くようになるでしょう。ステレオの音やテレビの音など大きな音に対してはリビングでも自室でも相互に筒抜け状態になってしまいます。また料理などの生活臭が2階フロアにも広がってしまいます。魚料理や焼き肉の臭いなどが2階ホールにも蔓延してしまう為2階にも換気扇が必要になるでしょう。特に魚料理の臭いなどは1〜2時間では排除しきれません。

このように生活スタイルも検討しておきましょう。

 

デメリット対策

リビング階段のデメリットを対策するには

ここまでは、それぞれリビング階段のメリット・デメリットを挙げてみました。メリットが実はデメリットにつながるということも充分に考慮する必要があります。その上で間取りをよく検討してみてください。

では、デメリット対策としてはどのようなものが考えられるでしょうか。

一つは冷暖房効率を考えて建物の気密性を上げることが考えられます。また冷房や暖房の空気を一定にさせる為に天井付けのシーリングファンなどを吹抜けに設置すると非常に有効です。冷暖房機器を全館空調型にすれば部屋の温度設定や換気の問題も解消できるでしょう。また吹き抜けが大きくなければ階段廻りにパーテーションなどの簡易的な仕切りをすることで熱効率を良くすることもできます。これにより生活音・生活臭などをシャットアウトできます。その他間取りのとり方にもよりますが階段廻りに仕切り壁を設けるなどの工夫をしても良いでしょう。

 

色々な間取りを参考にしましょう

リビング階段の間取り(例)

リビング階段を検討する方は大体2つのパターンに分かれます。ひとつはリビングの開放感やインテリア階段にこだわりたい間取り、もうひとつは家族が必ず一度は顔を合わせるコミュニケーションを重視した間取りとこの2つが多いようです。

筆者の場合はコミュニケーション重視でデメリットを極力排除した間取りを考えました。リビングを通って中廊下を設けて階段や洗面室・浴室・トイレを設けた間取りにしてみました。これが正解ということはありませんが参考にしてみる価値はあるかもしれません。色々なリビング階段の間取りを探して是非貴方だけのベストプランを作ってください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。リビング階段の考え方は最近よく出てきており、筆者も相談されるケースが非常に多いです。その際には必ずと言ってよいほどメリット・デメリットの話をして色々と打合せしています。家作りに必要なのはこれからのライフスタイルをどうしたいかを重要視してください。開放感溢れるリビングや家族のコミュニケーションなど色々と深く追及する必要はあるでしょう。

マイホーム作りは一生に一度あるか無いかの大きな買い物です。家の価格は自動車の約10倍になるので自動車を購入する時の10倍の労力を使いましょう。これは昔からよく言われている言葉です。色々と大変かもしれませんが是非楽しみながらマイホーム作りを行ってください。

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箱田 雅一(MASAICHI HAKODA)

建築設計業(所属:タクミ建築設計事務所 / 株式会社タクミ / ハグハウス

資格二級建築士、給水設備責任技術者、県認定耐震診断士
専門住宅全般(営業・銀行・融資・設計・施工管理・アフターメンテナンス・登記)

地方工務店の飛び込み営業から住宅業界に入り、その後大手2×4メーカー営業にて勤務、住宅営業をこなした上で施工管理を希望したが希望が叶わず退社し、ローコストメーカーにて施工管理・設計・営業と様々な業務を臨機応変にこなし退職後地元工務店とコラボし、設計事務所の監理者を行っている。
経験物件数は約1300棟前後となる。

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