給湯器

給湯器のお湯が出ない|水は出る?ガスはつく?確認項目17選

お湯が出ない原因と対処方法

戸建て・マンション・アパートには給湯器が設置されており、キッチン・洗面・シャワーの蛇口(混合水栓)を開けると当たり前のようにお湯が出てきます。

ですが、お湯が出ないときは必ず原因が存在します。その原因は給湯器なのか?蛇口なのか?また、症状は一時的なのか?故障なのか?…現実的にはご家庭の状況は様々で、当然ですが対処方法も異なってきます。

ただ、「お湯が出ない」と一言でいっても、現実的には「天候や災害の影響」「ガス系統の影響」「電気系統の影響」「蛇口の故障」「給湯器の故障」…など、原因は多岐にわたるため、漠然とチェックするのではなく、的を絞って効率的に確認していくことが解決への近道となります。

お湯が出ない原因を絞り込むために確認すべきことは、「ガス給湯器以外のガスはつくか?」「お湯側の水栓を開けて水は出るか?」「家の蛇口全てからお湯が出ないのか?」です。

引用元:給湯器のお湯が出ない!ガスはつく?水は出る?修理前の解決ガイド(ガス専科)

それでは、診断を開始してみましょう。

蛇口を開けてみる

キッチン、洗面、お風呂のお湯側(赤色)の蛇口を順番に開けてみてください。(※蛇口は全開にしてください)

  • 出ない蛇口は「全て」か?「一部」か?
  • 水は出るか?出ないか?

この2点を意識しながら確認することで、原因を特定しやすく、解決に近づきやすくなります。

  • キッチンキッチンの蛇口
  • 洗面洗面所の水栓
  • お風呂お風呂の混合水栓

さて、状況は次の表の「A」か「B」のどちらでしょうか?まずは、チェックすべき対象が「A:給湯器側なのか」「B:蛇口側なのか」を概ね絞ることができます。

A B
全ての蛇口
お湯が出ない(水は出る)
一部の蛇口だけ
お湯が出ない(水は出る)
全ての蛇口
お湯も水も何も出ない
一部の蛇口
お湯も水も何も出ない
 給湯器側の可能性大  蛇口・水栓側の可能性大

このまま読み進めてください。(次項の「蛇口(水栓)側の原因と解決方法」へ)

蛇口(水栓)側の原因と解決方法

ここでは「蛇口・水栓側の可能性」を疑って、解決方法を確認していきましょう。

一部だけお湯が出ない(水は出る)

蛇口・配管の不具合の可能性が高い

 

給湯器はキッチン、洗面、シャワーのお湯を作ってから各部屋に分岐供給しているので、1箇所でも「お湯が出ている」なら給湯器は正常です。つまり疑うべきはお湯が出ない側の「蛇口」や「配管」ということになります。

 

当該水栓がサーモスタッド水栓の場合、設定温度を確認の上でお湯を全開で出してみても改善されない場合は、水道業者などへの点検依頼が必要となります。

 

 

一部の蛇口でお湯も水も出ない

蛇口・配管の不具合の可能性が高い

凍結していないかを確認する(冬季)

冬場の部分凍結が疑われる場合は、配管を破損させて被害を拡大させないためにも、自然解凍を待つことをおすすめします。

お湯も水も出ない蛇口の止水栓を確認する

キッチンや洗面など個々の止水栓が開いている場合は、蛇口(水栓)や配管の不具合の可能性が高いです。

 

 

全ての蛇口でお湯も水も出ない場合

水の供給に問題がある可能性が高い

水道の元栓を確認する

水道の元栓が開いているかを確認してください。

水道工事などで一時的に水道の元栓を閉めて、そのままになっているケースもあります。

水道の元栓の場所は、戸建てとマンションで異なります。

水道の元栓

戸建住宅の場合戸建ての止水栓(元栓)

宅地内の地面に設置

集合住宅の場合マンションの止水栓の場所

玄関横のパイプシャフト内に設置

給湯器の給水元栓を確認する

給湯器の下の給水元栓が開いているかを確認してください。

蛇口をひねっても水圧が弱い場合も要チェックです。

給湯器下の給水元栓

凍結していないかを確認する(冬季)

冬場の凍結が疑われる場合は、配管を破損させて被害を拡大させないためにも、自然解凍を待つことをおすすめします。

断水していないかを確認する

断水の場合は、解除されるのを待つしかありません。

しかし、水道の元栓が全開で、凍結もなく、断水計画も行われていない場合は、水道管の根元付近の不具合などが考えられます。その場合は、水道業者などへ点検依頼が必要となります。

 

 

給湯器側の原因と解決方法

  • 給湯器のリモコンの故障
  • 給湯器の故障や不具合
  • 給湯器からお湯が出ない

天候(災害含む)の影響、ガス系統の影響、電気系統の影響、エラーコード、経年劣化など、給湯器が作動しない原因は幅広く、原因によって故障の可能性も変わってきます。ですが、修理不要で復旧するケースも多々あるので、まずは次項の「天候や災害の影響でお湯が出ない」から順番に確認していきましょう。

 

天候や災害の影響でお湯が出ない

大雨・強風の影響

台風、大雨、強風、長雨などの場合は、「雨・風・湿気」などが給湯器の点火を妨げている可能性があります。また、ガスメーターが遮断されていたり、給湯器の基盤がシステムエラーを起こしている場合もあります。

悪天候の場合は故障ではなく「一時的に使用できなくなっている」ケースが多いので、焦らずに様子を見ながら原因の見極めと対処をおすすめします。

原因

  • 大雨が給湯器の内部に流入した
  • 強風で給湯器の火が消された
  • 長雨による給湯器内部に湿気が流入して影響した
  • ガスメーターが遮断された
  • 給湯器変形や腐食箇所からの雨水侵入などで、機器漏電によるブレーカの作動やシステムエラーなどが生じた

対処方法

基本的には、天候の回復を待って給湯器内部が乾くまで給湯器を使用せず、頃合いを見計らって再度給湯器を運転させてください。ガスメーターが遮断されている場合は、解除操作をしてからお湯を出してください。

システムエラーの場合は、給湯器本体の電源プラグの抜き差しでリセットできます。(難しい場合は給湯器回路のブレーカで対応)

 

参考

天候や機構が影響して、「111、112、121、140、290、710」などのエラーが一時的に出るケースが多いです。

 

 

 

落雷の影響

落雷があった後にお湯が出なくなった場合は、まずは雷の影響を疑ってみましょう。

原因

直接落雷した場合、または周辺で落雷した場合は、電気回路や給湯器内で想定以上の過電流が流れる場合があり、漏電しないように安全装置が作動することがあります。また、室内に設置されているブレーカが落ちている可能性も考えられます。

対処方法

ブレーカが落ちている場合はを入れ直してください。ブレーカが落ちていない場合は、給湯機器内に過電流が流れて安全装置が作動したことも考えられるため、給湯器電源プラグを一度抜き、3分程度経過したのちに電源コードプラグを差し込むことで安全装置を解除します。この対処法で給湯器が復旧せず、他の原因も見当たらない場合は、基盤などの内部部品の破損の可能性があるため、契約しているガス会社や給湯器メーカーに点検依頼をしてください。

 

 

 

地震の影響

地震があった場合、家中のガスが遮断されている可能性があります。

ガスメーター液晶画面に「ガス止め」の表示がないか、液晶画面の無いガスメーターの場合は、上部の赤色のランプが点滅していないかを確認してください。

原因

ガスメーターが震度5程度の揺れを感知して、ガスを自動的に遮断したことが考えられます。

対処方法

ガスメーターの遮断が確認できれば、ガスメーター復旧の解除ボタンを押すことで復旧させることができます。詳細は次項の「ガス供給の影響でお湯が出ない」で詳しく解説しています。

 

 

冬場の凍結の影響

冬場の寒い時期は、凍結によりお湯が出ない場合があります。

原因

外気温が0℃以下となる気象状況下においては、配管内の水が凍結している可能性が考えられます。

対処方法

最善の対処法は自然解凍です。配管にお湯をかけて融解すると配管の損傷や破損に繋がる恐れがあるため、対処としては望ましくありません。

 

 

ガス供給の影響でお湯が出ない

お湯が出ない事例には、「ガスメーター遮断」「ガス栓が閉まっている」「ガス切れ」などの「ガスがつかない」状況も考えられます。

ガスメーターの確認

ガスメーターのランプが「赤く点滅している」、液晶に「ガス止め表示が出ている」場合は、ガスが遮断されています。

 

ガス遮断の原因

まず、ガスメーターでガスが遮断される原因として、「ガス漏れの可能性」もあるので注意が必要です。また、他にも次のような状況などが考えられます。

 

  • ゴム管の外れなどが原因で、大量のガス不自然に流れたとき
  • ガス器具の消し忘れなど、異常に長い時間ガスが使用され続けたとき
  • ガスの使用中に震度5相当以上の地震が発生したとき
  • ガスの使用中に配管のガス圧が異常低下したとき

 

 

ガス栓の確認

ガスメーター周辺に接続されているガス栓、ガスボンベ周辺に接続されているガス栓、給湯器下のガス栓の状況を確認します。

 

ガス栓の確認方法

ガス栓の状況を確認する

※ボンベはプロパンガスの場合です。ガス栓の場所は、ご家庭の設置状況によって異なる場合があります。

 

ガス栓が閉まっている原因

ガス工事や点検などで一時的にガス栓を閉栓し、開栓を失念した可能性、あるいは、いたずらによる閉栓が考えられます。

 

対処方法

ガスメーターが閉まっている場合は開栓してからお湯を出してみてください。

 

 

ガス供給(その他)の確認

ガスが供給されていない可能性

  • ガス切れを起こしていないか確認する(プロパンガスの場合)
  • 引っ越しや入居直後であればガスの開栓依頼を忘れていないか確認する
  • ガスが止められている

対処方法

いずれも契約しているガス業者に確認してください。

 

 

電気系統の影響でお湯が出ない

自分の意思とは反して、「電源が入っていない」「電源が遮断されている」場合があります。

リモコン電源の確認

リモコン搭載の給湯器の場合、電源が「入」になっているかを確認してください。

 

台所リモコン台所リモコン

浴室リモコン浴室リモコン

電源が切れていた原因

家族同居の場合は、誰かが切っていたという事例が多数あります。

対処方法

電源を「入」にしてお湯を出してみてください。

もしも電源が入らない場合は、いくつか原因が考えられます。

  • リモコンの故障
  • リモコン配線の不具合
  • 給湯器の電源プラグが抜けている
  • ブレーカーが落ちている
  • 給湯器の電装基板の故障

電源プラグやブレーカーなど、可能な範囲で確認してみてください。

 

電源トラブル関連記事

 

 

電源プラグの確認

給湯器本体の電源プラグが抜けていると、給湯器は作動しないのでお湯が出ません。

 

給湯器の電源プラグの場所

 

電源プラグが抜ける原因

  • 直前に修理や点検があり、作業者が差すのを忘れた
  • 人や動物によるイタズラによるプラグ抜け

対処方法

電源プラグをコンセントに差し込み、リモコンの運転を入れてからお湯を出してみてください。

 

 

ブレーカの確認

給湯器の運転は電気を動力としているため、室内のメインブレーカや給湯器回路のブレーカが落ちていないかを確認します。

 

ブレーカー

対処方法

ブレーカが落ちている場合は、入れ直してからお湯を出してみてください。

 

 

給湯器本体側の影響でお湯が出ない

水抜き栓(ストレーナ)の詰まりを確認

水抜き栓のフィルターにゴミや異物などが詰まると、お湯が出ない(お湯にならない)場合があります。

給湯器本体下(給水元栓の上部)に、水を抜くための水抜き栓があります。水抜き栓を外して中のフィルター(ストレーナ)の中にゴミが詰まっていないか確認してください。

 

ガス給湯器の水抜き栓(ストレーナ)

給湯器の下側

出典:ノーリツ

 

対処方法

ストレーナに詰まった異物を水洗いなどで取り除いて元に戻した後に、再度お湯を出してみてください。

 

参考お湯は出る時でも、お湯の出が悪いと感じた時はチェックするポイントの一つです。

 

 

給湯器基盤のシステムエラーを疑う

給湯器もパソコンなどと同じように一時的なシステムエラーで止まることがあります。

原因

埃や外部要因などにより、一時的な短絡や何らかの不具合が発生したことが考えられます。

対処方法

給湯器のコンセントプラグを抜いて10秒ほど経ってから再度差し込みます。コンセントの抜き差しによるリセットを行うことで運転を開始させることができます。アパートやマンションなどの集合住宅で、給湯器のコンセントプラグが見当たらない場合は、一度室内のブレーカを落とし、10秒ほど経ってから入れ直します。

 

 

給湯器本体に異変がないかを確認

これまでに気になる異音や異臭がなかったか、給湯器の外観にすすの付着がないか、変形などの異常がないか確認してください。

給湯器の故障の兆候

原因

風などによって炎が立ち消えした場合や給湯器本体の過熱などで安全装置が作動や酸素不足による不完全燃焼などが考えられます。

対処方法

給湯器の使用を中止して、契約しているガス業者やガスメーカーに点検依頼をおこなってください。

 

 

エラーコードの点滅表示を確認

エラーコードが点滅していると、多くの場合はお湯が出ない状態です。

エラーコードの多くは故障をお知らせするサインですが、中には一時的な点滅表示で直る可能性があるエラーも複数あります。

 

給湯器リモコンにエラーコード表示

 

エラーコードが出ている場合でも、例えば雨・風などの一時的な要因で発生した場合は、エラーリセットで解除できる場合もあります。原因が残っていれば、リセットをしてもお湯を出そうとすると再びエラーが点滅するので原因を取り除く必要があります。故障の場合は修理が必要となります。

 

給湯器のエラーコード検索

 

 

お湯が出ない時のお湯の作り方【応急対応】

追い焚きでお湯を沸かす

コンロでお湯を沸かす

キッチン・洗面・お風呂の全てのお湯が使えない場合で今すぐお湯が必要という場合、応急的にお湯を沸かす方法はいくつかあります。

  • 追い焚き機能
  • ガスコンロ
  • IHクッキングヒーター
  • カセットコンロ
  • 電気ポット
  • 電子レンジ

※ご家庭の「給湯器・ガス・電気」の状況に応じて対応できるものとできないものがあります。

お湯が出ないときの応急対策

 

給湯器の寿命時期

給湯器に明確な寿命時期は定められていませんが、ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス、長府では、取り替え目安を設置や使用開始から10年と定めています。また、ナショナルは、既に給湯器事業から撤退しています。

給湯器の使用頻度が通常よりも高い場合は、給湯器内部の部品に負荷がかかり消耗が早くなるので、10年以内で交換を余儀なくされことがあり、給湯器の寿命時期は、各ご家庭での使用頻度や設置環境などに大きく左右されると言えます。

給湯器の寿命の豆知識

 

給湯器の修理や交換時のアドバイス

よくあるトラブルとしては、「取付け工事や修理の対応遅れ」「見積り金額より高額」「工事後の不具合」などがあります。これらのリスクを減らすため、依頼先が信頼できる業者であるかを確認しておくことをおすすめします。

修理で迷った場合は、無難に対応するのであれば給湯器メーカーに相談するのが一番よいでしょう。

また、数多くの中から業者を探す場合は、「修理・工事実績」「保有資格」「対応スピード」、交換においては「保証期間(延長保証対応)」「アフターフォロー体制」がどうなっているかも確認しておくのがよいでしょう。給湯器交換の場合、ガス会社、給湯器販売業者、リフォーム会社など選択肢は複数ありますが、値段だけで判断すると失敗することもあります。

また、選ぶ権利はユーザー側にあります。相手のペースに巻き込まれないようにして、最低2~3社以上の見積りをとることで、相場より高値で販売されるリスクを避け、さらに安く購入するための材料となります。

ガス給湯器

お湯を復活させる

お湯が出ない時は、紹介してきたように冷静に確認と対処をすれば自分で直せるケースは多々あります。ですが、故障の場合は自分で対処はできません。その場合は、使用年数や保証期間などを確認して、「修理」か「交換」のどちらをとるべきかを総合的に判断してみてください。

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LITH 編集部

Lith参画中の専門家、企業在籍中の専門家や専門資格保有者と連携し、専門性の高い情報をお届けしています。日本初で最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」でも住宅設備の専門家として活動中。「OKWAVE プロフェッショナル」の専門家認定も受け、Q&Aサイトでも様々な悩みにアドバイスをしています。

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