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そのリフォーム大丈夫?建築家が語る「9種類の基本リフォーム」とは

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リフォームの知識

古くなった住まいや、生活に合わなくなった間取り、不具合がある設備などを新しくして、より快適な暮らしができるように、住宅のリフォームをする人が増えています。

代表的なのは、お風呂やキッチンなどの水廻りのリフォームですが、その他にも多くの種類のリフォームがあるのはご存知でしょうか?

住宅のリフォームで失敗しないための第一歩は、リフォームの種類を知り、自分の家に本当に必要なリフォームについて理解することです。

この記事では、そもそもリフォームとは何なのか?ということから、リフォームの種類についての概要と注意したいポイントをお伝えします。リフォームを考えている方は参考にしてください。

 

そもそもリフォームとは?

 

リフォーム

リフォームとは、住宅の模様替えや改築、不具合に対して行われる対処のことで、住宅が古くなった際に、工事によって新築の状態に回復させる原状回復全般を言います。

近年は、リフォームに対して「リノベーション」という言葉も使われるようになりました。

リノベーションは、建物の原状回復に加え、機能性やデザイン性などで新しい価値をプラスすることを言いますが、実はリフォームとリノベーションに明確な違いの定義はなく、各企業がそれぞれの解釈で使い分けているのが現状です。

そのため、この記事では表現を「リフォーム」に統一してお伝えします。

 

基本的なリフォームの種類一覧

リフォームの種類は、その目的に応じて大きく分けて次の9つに当てはめることができます。

  1. 小規模なリフォーム
  2. スケルトンリフォーム
  3. 水廻りリフォーム
  4. 外装リフォーム
  5. 増築リフォーム
  6. 耐震リフォーム
  7. バリアフリーリフォーム(介護リフォーム)
  8. エコリフォーム
  9. エクステリアリフォーム

順番に詳しく内容を確認しましょう。

 

小規模なリフォーム

総額30万円以下でできるような比較的低予算のリフォームのことを言いますが、金額について明確な定義はありません。

代表的な例としては、手すりの取り付け、段差解消、トイレアクセサリー(ペーパーフォルダーやタオル掛け)の交換、水栓器具の交換、設備トラブルの解決、扉の交換、一部の内装リフォームなど、住まいの不具合に対する一部分の修理や取替えが当てはまります。

注意したいポイントとしては、小規模なリフォームの場合、工事の種類と業者の相性によって諸経費や工事費が大きく異なることです。無料に近い金額や、出張費のみで対応してくれる業者もあれば、部品や細かい費用までしっかりと請求してくる業者もあります。

小規模なリフォームは、すぐに解決したい故障などであることが多く、金額も小額なため、焦って依頼先の業者を決めてしまいがちですが、口コミや対応、金額など2社以上を比較してから依頼をしましょう。

 

スケルトンリフォーム

家の骨組みや躯体だけを残して、それ以外の全てを新しくするリフォームのことを言います。リフォームの中では、もっとも費用がかかると言えるでしょう。

スケルトンリフォームを行うと、外装や水廻り設備、内装が全て新しくなるため、完成するとまるで新築のような見た目に仕上がります。

法律上建て替えが不可能な土地や、建て替えをすると現況より家が狭くなってしまう場合、現在の住まいに愛着がある場合などに選ばれる方法です。

スケルトンリフォームでは、間取りの変更なども可能ですが、新築に比べると設計の自由度は低くなるデメリットがありますので、その点については理解しておきましょう。

また確認申請をせずに工事が行われる場合がほとんどなので、建築士の資格を所持していない業者でも設計・施工はできてしまいます。

間取りの変更で柱を抜いたり、構造体の腐食があった場合には適切な補強をする必要がありますので、より安全で安心なリフォームをするためには、専門的な知識と建築士の資格を持った業者を選ぶことが大切ですよ。

 

水廻りリフォーム

水回りリフォーム

キッチン、浴室、洗面脱衣室、トイレなどの水廻りの設備のリフォームのことです。

リフォーム業界において、まさに「売れ筋」のリフォームで、街中の看板やチラシでも情報を得やすい内容ではありますが、次のことを確認して納得した上で依頼をすることが大切ですよ。

  • 好みのメーカーの設備が選べるか?
    (特定のメーカー商品しか取り扱っていない業者もあります)
  • パッケージプランになっている場合、工事に何が含まれているのか
  • オプションの内容と金額
  • 過去の施工実績
  • 構造部に腐食があった場合の対応方法や精算方法
  • 工事期間

売れ筋だからこそ、契約までスムーズに進みやすいシステムになっていることが多く、確認の漏れからトラブルが起きやすいリフォームでもあります。

それぞれを必ず書面上で確認した上で、契約を結びましょう。

 

外装リフォーム

外壁の塗装替え、屋根の葺き替え、雨樋交換、窓廻りのリフォームなどのことで、水廻りリフォームと同様に人気のあるリフォームです。

雨や風、紫外線など常に過酷な外気に晒されている外装は、日々確実に劣化が進み、適切なリフォームを行わなければ雨漏りなどに繋がります。

雨漏りが起これば構造体が傷み、本来の住宅が持つ耐震性や耐久性、断熱性能などの機能性が低下することになり、住まいの安全や安心が損なわれることがわかりますね。

外装リフォームは、日ごろから予算を積み立てるなどして、適切な時期に必ず行いましょう。

 

増築リフォーム

住宅の床面積を増やすリフォームを言います。

部屋を広くする、階数を増やす、収納を増やす、ガレージを作る、エレベータを作るなどのリフォームが代表的で、多くの場合確認申請が必要になります。準防火地域・防火地域以外で10㎡以内の増築の場合は確認申請の必要はありません。

増築では、現況の建物の構造に悪い影響を与えないことや、法に適合した建物にすることなど、専門的な知識や技術が必要になります。

増築の経験が豊富な業者は、手続きや法チェックなどの段取りに慣れているため、スムーズに物事が進みやすいですよ。

その上で建築の専門的な技術や知識や資格を所持していることを確認して依頼先を検討しましょう。

 

耐震リフォーム

 

耐震リフォーム

古くなった建物を、現在の耐震基準に適合するように補強するリフォームのことです。

まず、耐震診断士が行う耐震診断を受けて、建物が現在どのくらいの強さがあるかを確認し、予算と合わせて工事の内容を検討します。

古い建物で耐震リフォームを行う場合、多額の費用が掛かることが多いため、建て替えをするか?スケルトンリフォームにするか?住み替えをするか?の選択を迫られる可能性が高いことを覚悟しましょう。

公的機関の資格を持った信頼できる耐震診断士に相談をすること、建築士の資格を持った企業に依頼することでより安心感のある耐震リフォームを実現することができます。

 

バリアフリーリフォーム(介護リフォーム)

身体的能力が低下した人や、力の弱い人、体の不自由な人でも暮らしやすい住宅にするためのリフォームです。

手すりの取り付けや段差解消、弱い力でも操作できる建具や設備器具の導入、エレベータや段差解消機の取り付け、床の滑り止め、車椅子や介助者に配慮した部屋や廊下の広さ確保などが代表例です。

もしも、現在家族に配慮が必要な人がいなくても、将来的な可能性も見越して、リフォームをする際にはバリアフリーリフォームを意識して計画すると、長く安心して暮らせる住まいづくりにつながりますよ。

 

エコリフォーム

エコリフォーム

住宅の省エネ性を向上させるためのリフォームです。

代表的な例としては、太陽光発電システム、蓄電池、ガス発電システムの導入、空調設備の交換、断熱窓・玄関扉交換、断熱材充填、遮熱塗装、グリーンカーテン設置、雨水貯水システム導入、LED照明への取替えなどで、DIYで手軽にできるものもあり、近年関心が高まっています。

最近の設備は省エネに配慮されて作られていることもあり、リフォームを行うことで、かなり節水・節電に省エネ性能は向上しますが、それにプラスしたエコリフォームを行うことで、更なる光熱費の削減を実現することができますよ。

 

エクステリアリフォーム

住宅の外廻りのリフォームのことで、防犯性の向上やバリアフリー化を目的として行われることが多いです。

駐車台数が足りない場合に駐車場を広げる工事や、庭の整備、カーポートの取り付け、ポストの交換、門扉の交換、外灯の交換、デッキの新設などもエクステリアリフォームに含まれます。

エクステリアリフォームは、建築基準法に触れない工事であることが多いため、建築士の資格を持っていない業者でも行うことができます。

一見誰でもできてしまいそうな内容も多いリフォームですが、エクステリアの安全性は、家族だけでなく住宅の周辺にも影響を及ぼします。

耐震性や防犯性、転倒防止などの安全面に配慮し、素材の水はけや植栽計画にも精通した知識がある業者を過去の施工例などから見極めて依頼することが大切ですよ。

 

リフォームの種類とポイントまとめ

リフォームとは何なのか?ということから、リフォームの種類についてお伝えしました。

築年数や、悩み、予算などの条件に応じた住宅のリフォームを行うことで暮らしは安全で便利になります。

また、どのリフォームにおいても依頼する業者がリフォーム施工の鍵を握っているということは間違いありません。依頼先を選ぶ際には、必ず2~3社に見積と現地調査を依頼して、金額や対応を比較した上で契約に踏み切ってください。

適切な時期に適切なリフォームを行って、住宅の寿命を延ばしましょう。

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佐藤 ゆうか

2級建築士

高校から建築を学び、横浜市の総合建設会社設計部に就職。 木造住宅を中心に新築から手すりの取り付けリフォーム、マンションリフォームなどの意匠設計、積算に携わる。 現在は、フリーとなり住宅や公共建築物の設計図面製作、住宅や不動産に関するコラムの執筆も行っている。

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